不思議な国 日本の医療
目の前に、今までに読んだ約1300冊の本が並んでいます。自然・栄養療法や 日本の医療の問題点を指摘した本ばかりです。一部の本は薬剤師や医療ジャーナリスト が書いた本ですが、大部分は現役の医者です。敬愛する安保先生を筆頭に、石原、岡田、 西原、内海、米山、甲田、鶴見、浜、生田、丹羽、済陽、丁、星野、近藤、山田、岡本、 和田、三好、高田、川嶋、高田、奥村、ウォーバック、ミンデル、ワイル等、自分でもよく読んだと思います。これからも最低年100冊読破を続けますが、医者の良心とも呼べるこれら先生方から得られた知識を、少しでも皆様のお役に立てようとしてヘルスゲイトを12年前に立ち上げました。医学は年々進化し、医者の数も毎年数千人単位で増え続けています。1960年には約10万人であった医師数は、現在30万人の3倍になりました。それなのに、ガンを筆頭に病人の数も増え続け、医者不足が叫ばれる昨今です。何か おかしいと思いませんか。確かに昔と違って生活環境も変わりました。様々な 化学物質が溢れ返り、ストレス社会、食の欧米化等色々な問題が考えられます。更には高齢化やインフレ率も勘案せねばなりませんが、1960年の国民医療費は僅か4000億円でした。それがとうとう40兆円を超えてしまいました。実に半世紀で100倍になった訳です。医者は20万人増えましたが、看護師は実に120万人近く増えました。仮に医者の平均所得を1000万円、看護師を500万円とすると、それだけで8兆円の医療費が増えた事になります。この膨大な費用を負担しているのは患者であり、そして我々国民です。穿った見方をすれば、この巨大産業は病人が増え続けて自然と巨大化したのではなく、意図的に病人を増やしてきた結果ではなかろうか、と言う事です。